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2009年4月26日 (日)

Intermission

 昔の長い映画には、Intermission という中休みがあって、場内の明かりが半分点けられることがありました。そのぼんやりとした薄明かりが何ともいえない雰囲気で、私は天上のシャンデリアを見たり、二階の観客席の中にいるかも知れない友人を探したりもしたのです。銀座にあったテアトル東京で「2001年宇宙の旅」を見たとき、二人の宇宙飛行士がポッドの中で、密談をしているのを、コンピューターのHALが読唇してしまう場面で、薄い幕が下りてゆっくりと場内が明るくなりました。人生にもまたこのような中休みが用意されていたら、どんなにか息がつけることでしょう!

 生活に追われてブログ更新もままならぬまま、一月以上も経ってしまいました。来週早々には旅行に出かけ、ゴールデン・ウィーク明けに帰ってきますので、記事の更新はそれ以降となります。それと知らぬままに先日、十万アクセスに達していましたが、四年で10万ですから、いかに細々としたブログであるかがわかります。記事数もまだ200にも達していません。

 しかし、こんな微小なブログでも、やはり書くということは私には労力のいることで、生活のわずかな亀裂でさえ、精神を集中する妨げになります。以前、テレビのドラマで「ハチワン・ダイバー」というのがありました。漫画が原作らしいそのドラマでは、プロ棋士の夢破れた青年が賭け将棋の世界で激闘を続けていくのですが、その中で、苦しい局面で追いつめられているとき、主人公は将棋盤の81の桝目の中に一気にダイブすることによって(つまり局面の奥深くにもぐりこむことで)起死回生の妙手を見つけます。本について何かを書くということもこのことと非常に似ているように思われます。二度も三度も読み込むことで、その本と私自身との共感の密かな環を見つけようとするのです。悲しいかな、その試みが空しく終わってしまうことも多く、無益に費やした時間への追慕が自分を苛むことしばしばです。

 それでは、休み明けに、順番を待ちあぐねている私の愛する書物たちを再び紹介していくことにいたします。

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